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精神疾患症の中には、薬物(麻薬、覚醒剤)からアルコール、ギャンブル、ニコチンから性的なものまで、多種に及んでいる。特徴的なのは、深刻な脳の中枢の精神の障害を引き起こし、時間の経過と耐性とともに、それがエスカレートしていくところである。これには、タバコのような日常的嗜好品のものから、生命の危機に瀕するドラッグまで沢山あげられる。
薬物(ドラッグ)は、覚醒剤などの違法性が強いものが多く、現代では暴力団の資金源などにも利用されて、深刻な社会問題となっている。現在、厚生省が推定している患者、使用者数は、推定5万人前後で、犯罪にも利用され今後も増加の一途をたどるとされている問題である。(深刻な割には、全体の被害者数は少ない・・・)
しかし、日本(世 界)には、最も危険な依存症が現在存在し、社会を大変な勢いで蝕んでいるものがある。その正体は、ずばりアルコール依存所で、現在感染症以外としてあげられる、最も危険な病気である。アルコール依存症とは、以前はアルコール中毒と称されて、その病状も軽度のものから隔離が必要なものまで、色々な病幅が存在した。
重傷者は、簡単に言うと、病院の隔離病棟に入院され、鉄格子と鍵がかかった病室へと、隔離される。その単純な理由は、再飲酒の危険から、アルコール離脱(禁断症状)の凶暴化、妄想や幻覚からくる大事故を未然に防ぐ為で、常習化したアルコール使用の中止、そしてそれによる禁断化の現象はすさまじいものがある。
高血圧のアテローム性動脈硬化症
一番怖いのが、被害妄想の幻覚で、目に見えない得体の知れない物が、患者を襲ったりしたり、病院内を黄色い象がねり歩くと言った内容のものまである。これは笑い話ではないが、精神病棟の隔離施設の中は、悲鳴や絶叫がうずまく、阿鼻叫喚なのである。・・・
これは、アルコールを摂取し過ぎた、重度の障害者であって、特一部の人の病気と考えがちであるが、昨年厚生省は衝撃的な報告書をWHOに提出した。直近の日本の病気の死亡率のトップは各種の癌で、病気の30,2%を占めて、断然に突出している。それに引き続いて多いのが、循環器(心臓病)の15,3と脳卒中15,2と続いている。
癌が、病気で致死率トップであることは間違いないが� ��これはあくまでも直接的な死因である。例えば、毎日のアルコールの大量摂取で、脳梗塞、脳卒中、動脈硬化、心筋梗塞、蜘蛛膜下出血そして、心筋梗塞から肝臓、膵臓の癌から消化器(胃、十二指腸、大小腸の癌)などが、原因で引き起こされているのが本来の実情である。
アルコール依存症は、単刀直入に言うと、回復不能の慢性病で、決して治ることない大脳障害で、死にいたる病なのである。これからの実例は、日本医学会の実際のレポートである。アルコール依存症の100人の追跡調査によると、平均7年間でその30%が死亡して、それ以外の過半数が、鬱や社会への適応障害で、入退院を繰り返していることである。
枯渇めまい
この数字で、驚いた人は沢山いると思うが、アルコール依存症とは、医学治療が不可能で困難な脳障害で、いったん発病すると決して治ることのない不治の病である。つまり、アルコールの飲酒が原因で各種の癌や、悪性の病気を引き起こし、そして死にいたることから、間接的とはいえ、日本の病気の死亡者の過半数は、アルコールが原因なのある。
この病気の一番恐ろしいのは、治療が困難なところにある。アルコールを遮断して、通常の生活に戻った人は沢山いるが、この病気は唯一慢性的で、1年後であろうが、10年後、20年後であろうが、コップ一杯でもアルコールを口にした瞬間、病気が全て再発する点にある。臨床実験では、飲酒量を徐々に減らす対処療法ほ とんど(100%)効果がない。
つまり、人間の性格や意思とは関係なく、人間の大脳障害なので、れっきとした病気なので、倫理的な意思の力とは全く関係がないのである。三底を着くとは精神科(心療科)、医学界の常用語で、アルコール依存者の大半は、家族が離縁し、仕事は失業、飲酒のため体を壊して病院に隔離されて、初めてこの病気の深刻さに気付く事を指す。
減量手術率再犯
こうなって初めてこの病気の恐ろしさに気付くのだが、その時には殆ど手遅れで、体も精神も再起不能で、消化器、循環器系の癌を起こしているか、脳障害を起こしているのが殆どで、この状態からの回復率は殆どないと言ってよい。つまり、冒頭で、病気の死亡率トップが癌である書いたが、それはあくまでも最終の死因であり、この病気が原因がもとが、アルコールの大量摂取なのである。
治せなくとも対処療法が無いこともない。アルコール専門の施設に入院し、対外社会と完全に隔離するのである。この方法で、数パーセントの患者が10年近くの断酒に成功しているが、殆ど皆無と言ってもよい状況である。それ以外は、抗酒剤というものを緊急的に服用して� �らい、ある一定時期、それを服用するのである。
一時的に、アルコールを飲めない体質にするもので、持続性はせいぜい3日が限度で、その副作用から、数年にわたって服用するのも不可能なのである。もう一つにはに、民間のボランティアの自助グループでAA(アルコホーリクス・アノニマス)と言う、全国展開のアルコール依存症を手助けするグループがあるが、この活動が唯一成果を収めつつある。
日本のアルコール依存者の数は230万人で、自覚の無い人も入れると、その数倍であると言われている。飲酒は当然合法的なので、誰もそれを阻止することは不可能といって良い状態である。IMFの試算だと、今年の日本の失業率の上昇も踏まえ、6%を突破する予測であるが、この病名の患者は、最も深刻な病気となる。・・・
(注・アルコール依存者とは、名前を変えただけで、アルコールの中毒者を指している。症状としては、殆ど毎日、日本酒を3合以上を飲酒して、その量がコントロール出来ない。ブラックアウトと呼ばれる、記憶の脱落を伴う。厚生省の未正式な発表によると、発病後7年で、患者の30%が死亡すると言われている。・・・)
(追記・アルコール� �太古の昔より、人間の百薬長と称されたが、友として付き合えば、人生の半分はバラ色に飾られるが、頻度を越してしまうと、一切の治療が不可能な死にいたる病であることは、疑いの余地がない。最後に日常生活に問題もなく,社会的にも立派に活躍している人々、自分が発病しているのに気付いていない人が殆どある。・・・)
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